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旅するらぷる第七回【中編】愛媛県松山市「尺八工房慈庵」さんにお邪魔しました。

2日目は尺八工房慈庵さんにお邪魔しました。

こんにちは!鹿内の娘です。

【前編】に続きまして、3編にわたる壮大な旅するらぷる第七回、【中編】です。この日の目玉は「尺八工房慈庵(じあん)」さん訪問。

http://jianshakuhachi.com/

尺八尺八って、なんなの、鹿内の娘、尺八吹くの?という疑問があるかどうかわかりませんが、鹿内の娘、大学時代に「邦楽部」という和楽器の部活に所属しておりました。箏・三味線・尺八を演奏する部活でして、わたしは地唄三味線を弾いていました。舞妓さんの横で弾いている、あれです。社会人になってからも習っていました。最近はめっきりですけれども。

その邦楽部で1学年上の先輩だったのが、今回お世話になった松山市在住、大萩康喜さんです。尺八奏者であり、尺八職人であり、尺八の先生でもあります。

大萩さん、2018年6月に行われた「第24回くまもと全国邦楽コンクール」で最優秀賞を受賞されました。このコンクール、箏や尺八、三味線などの邦楽器全てのコンクールなのです。尺八だけの日本一ではなく、邦楽器全体での日本一なのです。すごいんです。大学当時からすごかったので、日本一をとってもそんなに驚きませんでしたが、すごいんです。

前置きはこんなところで。工房に向かう前に、道後商店街をうろうろしました。

道後商店街をさまよう。

道後!ババーン!お宿から歩いてすぐです。

上からの垂れ幕、温泉ボーイたちにお出迎えしてもらえます。

ところで松山の気候ですが、お日様が出ているとやっぱり暖かいです。

がしかし、この日は雨もパラつく曇り空。いらないっしょーとタカをくくってマフラーを持って来ませんでしたら、寒い。普通に寒い。なめてました。急遽、今治タオルで有名な「伊織」さんでガーゼショール購入。あたたか。春も使えそうな色合いをチョイス。

↓「伊織」さん。タオルだけでなく、雑貨も置いてます。市内に何店舗かありました。

気を取り直して、少々お行儀が悪いですが、気持ちは慎ましく食べ歩き。坊っちゃん団子。

小さくてちょうどいいです。うまし。

これうまいんよ、と先輩が教えてくれた「どら一」。もともと存じ上げていました。やったー食べれるー。10月から5月の期間限定だそうです。

塩バター、うまし。もぐもぐ。

焼き物「砥部焼」のお店も。

おしゃれカフェもありました。

「瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館」さんへ。

道後商店街をふらふらしたあと、googleマップ上で気になっていた「瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館」さんに行ってみました。

↓ここです。道後温泉から歩いて行けます。

本当は予約制だそうですが、調査不足で予約なしで突撃してしまいました。それでも優しく迎えてくださり、ありがたやです。

↓いただいたカード。ちょうど左の「江戸切子の輝き」展を開催中でした。江戸時代の切子は、色付きのものよりも、透明なものの方が価値が高かったそうです。

中の展示を丁寧に、ひとつずつ解説くださいました。贅を尽くした江戸切子。綺麗でした。

↓最後は喫茶室で休憩。

お抹茶と落雁(1個食べちゃいました)。この器、江戸時代のものだそうです。おお…江戸の空気を感じながらお抹茶。なかなかできない体験です。おすすめです。

「びいどろ」は知っていましたが、「ぎやまん」ってわたくし知らなかったです。和ガラスを表す言葉で、ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「ディヤマンテ」から来ているそうです。南蛮文化というんでしょうか、こういうの、東北にはないなぁ。

満を持して「尺八工房慈庵」さんへ。

午前中はお仕事だった先輩と合流し、いざ。尺八。

「尺八」とは、長さが「一尺八寸」なので、略して「尺八」と言います。一尺八寸≒54.54センチです。実際の製作では長さ「一尺一寸」から「二尺三寸」まで作られているそうです。長さが違うと、音程が変わります。

材質は、竹。特に「真竹(まだけ)」という種類の竹で作られます。

 

工房に到着して玄関に入ると、早速、竹。おおお。こんなたくさんの竹、見たことない。

↓竹の根っこってこんな風になってるのか!!!

作業場に入ると、竹、竹、竹、バンブー、アンド、竹。

↓製作途中・修理途中の尺八。すごいなー。大学時代から知ってるあの大萩先輩が作ってるのかー、しみじみ。

ちなみに尺八製作にあたっては、

↓竹を掘ってきてから、火で炙って曲がりを整形し、

↓その後この状態で最低2年乾燥させるそうです。そうしてから、やっと製作に取りかかれるそうな。2年!!!作り始めるまでにそんなにかかるの!!!そのあと数ヶ月かけて尺八に仕上げるそうです。これは手間と時間がかかります。。

すかさずらぷる。

↓特別にレッスンしてくださいました。大萩先生、尺八教室もしておられるので、本来は無料なんてありえません…!お代の代わりになるかわかりませんが、大萩先生の尺八教室に行けば、こんなに懇切丁寧なレッスンを受けられますよアピールの動画公開。

もうね、褒め上手。「いいですね」「おっ素晴らしい」「そう!」のお言葉。調子乗ると音出なくなるので褒めないで!と言っても、褒めてくださいます。

優しいでしょ。

大萩先生、表現することをとても大切にしておられます。尺八教室では「メリーさんのひつじ」などでも練習されるそうですが、「怒ったメリーさんのひつじを吹いてみよう」とか、壁にかかっている絵を見ながら「この絵のBGMだと思ってメリーさんのひつじを吹いてみよう」とか、楽しく表現ができるようにレッスンされているとのこと。楽しそーう!通いたーい!

大萩先生ご自身も「僕教えるのやっぱり好きみたい」とおっしゃってました。そんな先生に習いたい!!

 

大萩先生の尺八教室は、ロープウェイ街の「杉原楽器店」さんを始め、松山市内外でやられているそうです。最近は和楽器バンドさんとか流行ってますしね。かっこいいですよ尺八。大萩先生へのお問い合わせはこちらから!!→http://jianshakuhachi.com/コンタクト/

少々マニアックですが、わたし尺八の下の部分、このつぶつぶってなんなのかなと思っていましたが、↓つぶつぶ。

↓根っこを切り落とした部分だったんですね!!

知らんかったわー。このつぶつぶを削った尺八は、坊主菅というそうです。へー!!

そうこうしていたらもうお時間。この日は大萩先生、これからNHKラジオ第一「ラジオまどんな」に生放送で出演とのこと。

聴くしかない。スマホアプリ「らじる☆らじる」で聴けました。番組にメッセージを送ったら、読んでもらえました。これまた貴重な経験。

当日の放送後の番組ブログはこちら。袴姿の大萩先生が見られます→http://www.nhk.or.jp/matsuyama-blog/caster/2020/313415.html

夜はお宿で懐石。

「ふなや」さんの浴衣、フナです。かわいい。

帰ったら坊っちゃん団子が。さっき食べたわ。でも食べるわ。おいしい。

せっかく良いお宿に宿泊しているので、奮発して懐石食べちゃううう!!

鯛の煮付け。愛媛県は鯛の養殖もさかんだそうです。

お酒も飲んじゃお!!!

デザート。なぜかみかんが出なかった…。みかん食べたかった…。でもおいしかったです。

その後道後温泉へ。

道後温泉、工事中でした。2階で浴衣着てお茶とお菓子をしたかったのですが、その部分はお休み中でした。1階の「神の湯」のみ営業。さらにこの日の翌日から3日間は全面休業とのことで、今日行くしかない!

↓ふなやさんでは「湯かご」を貸してくださいます。タオルと石鹸入り。

↓道後温泉はお宿からすぐです。

中はさすがに撮影しませんでしたが、休業前の最終日だからか、混んでました。お風呂の扉を開けると…めっちゃ人いる!!というかんじ。

↓こんなかんじ。浴槽をぐるり。

長居しても邪魔になりそうだったので10分くらいで上がりました。今度は2階でゆっくりもしてみたいな。

2日目終了。

旅するらぷる第7回【中編】はここらで。らぷる氏も温泉に浸かってあったまったみたいです。

↑こんなかんじのらぷるのTwitterはじめました→https://twitter.com/shikanaisenbei

最終日【後編】に続く。

らぷる。

「らぷるってなんぞ?」という方。青森県弘前市のりんごのお菓子です。商品ページはこちら→https://shikanai.co.jp/411/